第51回 京都医学会 ハイブリッド開催

京都府医師会 会長挨拶

第51回京都医学会開催にあたって

 

京都府医師会では、会員の生涯教育・研鑽の場の一環として本年度も「京都医学会」を開催いたします。9月28日(日)は京都府医師会館での発表とWEB配信を併用したハイブリッド形式で開催し、10月1日(水)以降はアーカイブで配信いたします。
本学会は昭和50年の第1回開催以来、今年で51回目を迎えます。昨年の50回記念大会に引き続き、今年も幅広い世代の会員の皆様に、楽しみながら学べる場を提供できるよう鋭意準備しております。

今回の特別講演は「高齢者の糖尿病治療(仮)」、シンポジウムは「高齢者に関する諸問題(仮)」をテーマといたしました。
特別講演では、京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 教授の矢部大介先生にご講演をお願いしております。近年増加傾向にある高齢者糖尿病患者に対しては、身体・認知機能の低下、併存疾患、多剤併用など、加齢に伴う様々な要因を考慮した個別化治療が求められています。本演題では、高齢者の糖尿病管理における基本的なアプローチと最新のエビデンスを解説すると共に、京都府内の地域医療に即した実践的な知見をご紹介いただきます。

シンポジウムでは、国立長寿医療研究センター 理事長の荒井秀典先生を総括者として、4名のシンポジストがそれぞれの研究に基づき、高齢者が抱える症状や心身的な問題についてご講演いただきます。

超高齢社会における臨床課題を再考する良い機会であり、明日からの診療に役立つ情報が満載の講演となっておりますので、ぜひご期待ください。
一般演題は、毎年多くの先生方にご活用いただいている貴重な発表の場です。また、研修医の先生方が経験した症例を報告する「初期研修医セッション」も設けており、優れた発表には後日表彰を行います。当日は会場参加者の皆さまと共に、熱意あふれる議論が展開されることを期待しております。経験した症例の共有が地域医療の発展に寄与することを願い、多数のご応募をお待ちしております。

さらに、気軽に最新の医療情報を学べる企画として大変ご好評をいただいている、エース指導医によるコンペティション「Re-1グランプリ」や、各専門医会が注目のトピックスを紹介する「専門医会レクチャー」も引き続き開催いたします。会場の盛り上がりをお楽しみいただき、会員同士の交流を深められる観点からも、きっと充実した時間をお届けできると思います。

本学会が、地域医療を支える会員の先生方にとって有意義な研鑽の機会となりますことを心より願っております。

是非、多数のご参加をよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 京都府医師会
会長 松井 道宣