第50回京都医学会開催にあたって
京都府医師会では、会員の生涯教育・研鑽の場の一環として「京都医学会」を9月29日(日)~10月31日(木)に開催いたします。昨年度と同様、9月29日(日)は京都府医師会館での発表とWEB配信を併用したハイブリット形式で開催し、9月30日以降はアーカイブで配信いたします。
本学会は昭和50年の第1回開催以来、今年で50回目を迎えることから記念大会と位置付け、会員の皆様と共に学べるような節目に相応しい企画を準備しております。
今回の特別講演は「人生100年時代の健康寿命延伸戦略―京丹後長寿コホート研究からの知見を含めて―」、シンポジウムは「老化と対話する医療から新しい健康概念へ」をテーマといたしました。
特別講演では、京都府立医科大学大学院医学研究科 循環器・腎臓内科学教授の的場聖明先生にご講演をお願いしております。人口当たりの100歳以上の人口比率が全国平均の約3倍である京丹後市の長寿の秘訣を科学的に解明する「京丹後長寿コホート研究」について取り上げます。長寿の背景因子を解明すること、それを京都府の先生方に知っていただくことは、京都府民の健康寿命延伸に大きく貢献できるものと期待しております。
シンポジウムでは、3名のシンポジストからそれぞれの研究を元に最新の健康寿命延伸への糸口についてご講演いただきます。
一般演題は、先生方の日頃の実践の成果を発表、討議する場として、毎年、多くの先生方にご活用いただいております。
また、今回数年ぶりにポスター発表を再開します。より熱のこもった質疑が行われることや、日常診療に即した多数の演題発表により地域の方々への適切な医療提供に寄与することを願っております。
さらに、研修医の先生が経験した症例等をご報告いただく機会として「初期研修医セッション」を設けております。優秀な発表は、後日、表彰いたしますので、是非多数のご応募をお待ちしております。
なお、昨年大変ご好評をいただきました、エース指導医のコンペティションである「Re-1グランプリ」はランチョンセミナーとして実施し、より多くの先生方に盛り上げていただきたいと期待しております。加えて、今回は新企画として「専門医会レクチャー」を実施し、各専門医会で最近話題のtopixについて広く知識を得ていただける企画を準備しております。
本学会が地域医療を守る会員の先生方の日常診療に貢献できる有意義な研鑽の機会となることを心から願っております。
是非、多数のご参加をよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 京都府医師会
会長 松井 道宣